一つぶの砂に 一つの世界を見
一輪の野の花に 一つの天国を見
てのひらに無限を乗せ
一時のうちに永遠を感じる
映画『博士の愛した数式』のラストに流れるこの詩。なんだか救われる
思いがします。ほんとうの意味はとても難解なものなのかもしれませんが、
今を感じる、今を尊ぶ、今を生きる、そういう意味にわたしは感じました。
頭で理解しようとせず、感じること、それでいいのかも、と思わせてくれます。
この短いと思っていた詩は、ロマン派詩人ウィリアム・ブレイク(1757-1827)の
『無心のまえぶれ』という長い長い詩の冒頭の4行だということがわかりました。