松浦弥太郎さんが『ぼくのいい本こういう本1』の中で紹介していたのですぐに図書館で借りてきて読みました。弥太郎さんがいいって言わなくてもわたしはこの本が好きになったもん、ひねくれたくなるくらいすてきです。 実日子さんは匂いをかぐくせがあるそうです。わたしと一緒です。あー二十代のわたしにこんなふうな、「見つめる」「ゆっくりと感じる」「それをことばで表現する」というていねいさがあったなら、と思うばかり。あ、年齢は、関係ないですね。拙かろうと手垢が付いていようととにかく、感じたままをいちばん近いことばでていねいに表現することは、とにかくたのしいことです。